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花・野菜技術センター場長の独り言

(地独)道総研 花・野菜技術センターの今をお知らせします!

レタスのシャキシャキ感

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レタスのシャキシャキ感

日本のレタス・・・シャキシャキ感が乏しい・・・不味いんじゃないの?
と、アメリカ帰りの先輩から御下問がございました。
 
 後輩 「品種が違うんじゃないですか。東海岸では、最近、高級フレンチかなんかで、
     半結球(丸くない)のロメイン(固くて、所謂、立ちレタス)が流行ってい
     るそうです。ばか高いところに行ったんじゃないすか」
 
 先輩 「ばか。普通の玉レタスも食べたが、シャキシャキして旨かった。同じレタス
     で何で食感が違うんだ。いくらでも食えたぞ。」

品種で逃げ切れなかった、後輩たる僕が必死に調べた結果というか・・・推測が以下。

そもそも、レタスの本格生産は、敗戦後の進駐軍による特需をきっかけとしています。
マッカーサーの「レタスのないサンドイッチなんか食えるか」でございます。
これにより、高冷地の長野や茨城が産地化し、東京オリンピックで爆発的に増えたの
です。当時の種子は全てアメリカからの輸入物。映画「エデンの東」で有名なように
アメリカでは、西海岸がレタスの大産地、種子もここで生産されたものでした。
 
 

何となく想像がつきますね。
西海岸(西岸海洋性気候、雨が極端に少ない)で育種された品種を、
梅雨のある内地で生産する・・・当時、多湿条件で灰色カビ病や軟腐病が大発生し、
収穫が皆無という畑が相当な頻度で発生したのです。

このため、日本の種苗会社は、アメリカの品種を多湿に強い品種に徹底的に改良した
のですが、その際、食味性・・・シャキシャキ感は度外視せざるを得なかった訳です。
ですから、日本で食べるレタス(日本で育種した品種)は「柔らかく」、アメリカで
食べるレタスはオリジナルそのもの、シャキシャキしているという訳です。

ただし、最近、レタスの輸入量が急激に増え、シャキシャキ感に対するニーズが高ま
ってきております。
そこで、道内レタスの品質向上の鍵は、「シャキシャキ感」ということで、26年度から
花・野菜技術センターと中央農業試験場が「春夏まきレタスの品質向上技術」の開発に取り組むことになりました。
研究は大きく3項目。「食味評価法の開発」、「品質を重視した窒素施肥法」、
「食味からみた適品種の選定」です。まさに時機を得た研究ではないでしょうか。
これが試験研究の風景です。では、また!!


 

 定植のためにセル苗を外している研究員



 適品種を選定するためのほ場。例のロメインもある。
 
 
 


  
 
 

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プロフィール

HN:
場長 長沢 基
性別:
男性
自己紹介:
名称:地方独立行政法人
   北海道立総合研究機構
    農業研究本部
     花・野菜技術センター
設立:平成8年4月1日
  (道総研:平成22年4月1日)
場所:〒073-0026 滝川市東滝川735
   北緯43°35′、東経141°59′ 
電話:0125-28-2800(代表)
敷地面積:51.8ha
職員数:34名(うち研究職員20名)
役割:花き・野菜の技術開発
   技術の普及・地域に対する技術支援
   農業者・技術者に対する研修

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